最近Yahoo!ニュースで見た記事で「第1子に1000万円支給。少子化問題はこれで解決する!」という見出しがありました。
いろいろと争点はありそうですが、個人的には反対です。
◆現金支給は反対
この「1000万円支給」というキーワードは政府が発表したわけではなく、記事の中で記者が言っているだけのことです。
記者は現金を支給すればお金欲しさに出産する人も出てくるという弊害も考えながら、それでもまずは産業の担い手としては人口を増やすべきだと言っています。
しかし、個人的には現金支給は大反対です。
現金支給はその場しのぎの人気取りのためによく使われる政策ですが、基本的に長続きしなく、根本的な問題解決にはなりにくいと思われることが多いからです。
そもそも税金をお金で集めたのに、さらにそれを配るだなんて労力の無駄ではないでしょうか?
現在「出産育児一時金」として42万円が支給されていますが、だいたい出産で42万円を使いきってしまいます。これは42万円が足りないのではなくて、産院が42万円に合うように調整している場合もあるのではないかと思っています。
もちろん安く出産できるところもあるので、そういうところを選べば42万円から出産費用を引いた額を育児資金にあてることができますが、中には豪華な食事、設備などを用意して42万円になるようにしているような産院もあるような気がします。
現金で1,000万円の支給をしても、結局どこかで使ってしまって、本当に必要なときに使えないのではないかと心配です。
◆学費の問題を先に
子どもが産まれた家庭に1,000万円を渡してもどうせ多くのお金はパチンコなどに消えてしまうでしょう。または学費のために貯金しておいたり。
どうせ無駄なことに使われたり、使われないで取っておくのであれば学費免除が一番ではないでしょうか?
子どもが産まれたときに今後の資金の試算をしましたが、やっぱりまとまったお金が必要になる学費が一番のネックです。
家はこれからどんどん空家が増えて安くなると考えているので、やっぱり安くして欲しいのは学費。まずは国立大学の学費無料化と、学生寮の充実が一番なんじゃないでしょうか?
塾に通う子と通わない子どもで学力に差が出るのであれば、塾への補助金なども考えれば良いのではないかと思います。
後は、母親が子育て中に子どもを預ける場所を調える。
この辺りがまずやるべきことなのではないかと思います。