先日惜しくも亡くなってしまった名優「ロビン・ウィリアムズ」の作品の1つであるジャック。子どもが生まれてから観ると、また違った角度で作品を見ることができます。
今まではジャックの視点で観ていましたが、実はこの映画は子育てをする親の視点で観てみると、子育てに参考になることが含まれている映画だと気が付きました。
感想はネタバレもあるので、まだ観ていない人でストーリーを知りたくない方は見ない方が良いです。ただ、オチまでは書いてません。
◆「ジャック」のあらすじ(ネタバレあり)
ジャックは1年で4歳年をとってしまう早老症という病気を患っていて、10歳になる頃には40歳に見える体つきになっていました。
10歳で生まれて初めて小学校に行くことを決意したジャックは、最初は周囲のいじめにあうが、次第に周りと打ち解けて友達ができていきました。
しかし、そんな小学校生活を楽しんでいるジャックは、病気のせいで体を壊してしまいます。ジャックの体が心配なお母さんは、学校へ行かせるのを辞めさせようとしますが、本人の強い意思と友達の助けによって学校に復帰することになっていきます。
◆心配な親心
当初、ジャックの病気が心配だったお母さんは家でジャックを大切に育て、勉強は家庭教師を雇って周囲の好機な目にさらされないように苦心していました。しかし、本人の強い意思によって学校に行くことになり、お母さんはとても心配します。
自分が親になってみて、親が子どもを外の脅威から守りたいという気持ちがわかるようになりました。この映画では親が子どもを心配してなんでもやってあげると子どもは成長せず、子どもの自立を促さないことを表現しています。
子どもの成長のためには、子どもには辛いだろうと思うことでも、本人にやる気があればやらせてみることの大切さを学びました。
◆子どもが巣立つ寂しさ
毎日家で一緒に遊んでいた子どもが学校に行くことになり、お母さんはとてもさみしくなります。一緒に遊んでいたダンボールに一人で隠れている姿は可愛らしかったです。
今ではなんとなくその気持ちがわかるようになってきました。今までは泣いてばかりでなんでもやってあげていた子どもが、一人で遊べるようになったときに、自分がいなくても大丈夫なんだと感じ、さみしくなりましたが、このお母さんもそんな気持ちだったのでしょう。
来年から保育園に行くことになりますが、子どもが離れてしまう寂しさをこの映画で先に勉強することができました。
◆子どもを信頼することの大切さ
最初にこの映画を観たときは「1年で4歳歳を取る」という設定に注意がいってしまいましたが、この映画では「1年で4歳歳を取る」というのはあくまで設定であり、本当に伝えたいことは、子どもの成長を親が信じて、子どもがやりたいことをやらせるという「子離れ、親離れ」が本当に伝えたいことなんじゃないかと思うようになりました。
子どもを信じて任せるって、簡単なことじゃないと思いますが、それが子どもの成長につながり、自立につながり、幸せにつながるということを教えてもらった映画です。
本当に素晴らしい映画だと思います。