映画が好きなので「クレイマー・クレイマー」の名前は知っていましたが、映画の内容は知らず、なんとなく「クレーマー」とか「クライマー」というイメージで、クレーマーの映画とかクライマーの映画で山登りの話とか勝手に想像していましたが、実は育児に関係した映画だったんですね。
子どもが出来てから見ることで、育児と親子の絆の大切さをあらためて感じることができました。育児に関心がないパパに見せれば、もしかしたら育児に興味が出るかもしれません。
この記事には内容のネタバレも含むので、映画の内容を知りたくない人は読まない方が良いです。ただし、オチは書かないようにしています。
◆「クレイマー・クレイマー」のあらすじ(ネタバレあり)
ニューヨークで仕事に打ち込むテッドは、妻のジョアンナと息子のビリーと三人で暮らしていました。しかし、テッドが仕事に打ち込み過ぎて、家庭のことと育児をすべてジョアンナに押し付けていたことで、ジョアンナは自分の人生がこれで良いのかと悩み、夫と息子を置いて家出してしまいます。
残されたテッドは仕方なくビリーの子育てと家事をしますが、やったことがないのでぜんぜんうまくいかず、失敗ばかりでした。
しかし、だんだんと育児や子育てにも慣れて、次第に子どもに愛情を持ち始めたテッドですが、育児に時間を取られてしまい、仕事を解雇されてしまいます。そんなときに、家を出て行ったジョアンナが子どもを自分が育てるといって親権争いのために裁判を起こしてきました。
ジョアンナは仕事を見つけ成功しているのですが、テッドは解雇されたばかりです。テッドは親権争いに勝つためにも仕事を見つけますが、給料などの条件はジョアンナの方が良いです。
そして、親権争いの結果は裁判で争われることになります。
タイトルの「クレイマー・クレイマー」は原題では「Kramer vs Kramer」となっていて、クレイマー(夫)とクレイマー(妻)が裁判で争うという意味です。
◆次第に育児に目覚めるテッド
最初はあまり子どもに対する愛情がなかったテッドですが、奥さんが出て行ったことで仕方なしに育児をしているうちに、だんだんとビリーへの愛が強くなってきます。仕事人間だった父親が育児をするようになり、子どもへの愛情を強くしていく話は観ていて心が温かくなります。
奥さんが出て行った直後は、朝食がうまく作れなかったテッドですが、最後にはビリーと連携して親子で手際よく朝の準備をするようになった成長っぷりには感動します。
◆育児に関心がない父親におすすめの映画
パパがあまり育児に積極的じゃないと思っている奥さんがいたら、この映画を見れば少しは関心を持ってくれるかもしれません。育児、家事ができない人ほど、奥さんがいなくなるのは怖いですから、そういう体験を疑似体験させることで、育児への関心が強くなるかもしれません。
古い映画ですが、子役の子の演技が素晴らしくとても可愛いのと、レインマンでも有名なダスティン・ホフマンの演技が良い映画です。