最近の夫婦での育児に関する関心事は「考える」ということです。
便利な世の中になってきているので、お金を出せばなんでも手に入れることができますが、逆にお金を出してばかりいると「考える」ということを放棄してしまうような気がします。
最初は離乳食を買うときなどにこの話題になりましたが、最近では普段の生活でも同じことが言えるんじゃないかと思えてきました。
◆手作りの離乳食が良い理由
以前、奥さんの友達が「離乳食はすべて買ったものをあげています。プロが作ったほうが安心なので」と言っていました。確かにプロが作れば必要な栄養素などは完璧なのでしょうが、本当にそれでいいのでしょうか?
離乳食を作ると、子どもに何を与えれば良いのかについて勉強し、子どもが何を食べているのかを知ることができます。
我が家でも離乳食について勉強をしたことで、自分たちが食べているものを見直すきっかけになり、市販のだしの素は塩分が多いことがわかりました。
忙しいときや旅行に出かけたときなど必要最小限で市販の離乳食を使用するようにしないと、考えることを放棄してしまうような気がします。
◆手作りのおもちゃが良い理由
子どものおもちゃって調べてみると以外と奥が深いです。
子どもが与えたおもちゃで遊ばないのは、その子の発達には早すぎて難しすぎるか、逆に発達に遅すぎて簡単過ぎて飽きてしまっているかのどちらかだそうです。
もちろん我が家も子どものおもちゃを買いますが、手作りのおもちゃもあります。おもちゃを作ろうとすると、現在の子どもの発達を考えて、その発達に合わせたおもちゃを作ろうと考えます。
ティッシュを出したがらる子ども用にガーゼを結んで引っ張ってだせるおもちゃを作りました。夢中で遊んでいる姿を見ると作ったかいがあったと感じます。
◆考えることを放棄しない
子どものためにいろいろなものを手作りしていて、自分たちが以下に考えることを放棄して生きてきたかということを夫婦で感じました。
最近はモノが増えてある問題を解決するための道具が増えすぎているような気がします。「◯◯を解決するためには◯◯という商品があるので、それを買えば良い」と独身時代は考えていましたが、そうなると家の中に1つの機能しかないモノが増え、さらに問題を解決するために何かを購入するということがくせになり、別の解答を見つけようとしなくなります。
子育てをしながら、そのことに気がついたのは大きな前進だと思います。そのおかげで何か欲しいものがあっても一度考えて、他の方法はないのかということを考えるようになり、無駄な買い物がほとんどなくなりました。
サンダルが壊れたときも、新しいサンダルを買う前に接着剤を買って修理してみたり、新しい棚を買う前に、家にある棚を整理して使ったり、本格的なコーヒーが飲みたくなってもコーヒーメーカーを買う前に、場所を取らないドリッパーだけ買ったり。
目的に対して考えて他の方法がないか考えるクセが身につきました。
子育てはそういった自分の生活を考えなおさせてくれる良い機会だと感じました。