最近育児に関する本を読んでなかったのですが、久しぶりに手にとって読んだのが、このママとパパに聞かせたい27の話でした。
気軽に読めて、著者の育児を疑似体験することができるので、おすすめです。
◆著者の「鈴木光司」とは?
静岡県の浜松市生まれ〜、、、と経歴を書くよりも一発でわかる紹介は「リング」の作者です。日本中そしてハリウッド版になって世界中を恐怖のどん底に陥れた貞子を生み出した著者の鈴木光司さんの育児なので、とても怖いものだと思いましたが、ぜんぜんそんなことはなく、爽やかで愛情に満ちた育児をしている方でした。
この本では、この鈴木光司さんの2人の女の子の子育てに関する話しがまとめられています。
著者は、小説家としてまだ売れていない頃に長女が生まれたため、ほとんど専業主夫のような形で子育てをしていました。そのため、かなり子育てに参加しています。
◆お金をかけなくても良い育児はできる
著者に長女が生まれたときは、まったく売れていない小説家だったため、奥さんが高校の先生をして、著者はアルバイトをして生活を支えていたそうですが、裕福とは言えない生活だったそうです。
しかし、その生活は楽しく、幸せな日々を過ごしていたようです。
我が家も、子供服をフリーマーケットで買ったり、子ども用品を市のリサイクル掲示板のようなもので集めてきたり、育児にはほとんどお金をかけていません。おむつも布おむつですし。それでも育児は楽しく、著者の言いたいことがすごく納得できます。
結局、かわいい服を買うのとかは子どもが小さい頃は親の自己満足でしかないので、そんなことにお金をかけるよりは、子どもと一緒に過ごす時間を充実させる方が良いということでした。
◆時間の使い方を変える
子どもが生まれると、自分の時間がなくなりますが、まずは、一度完全に自分の時間を失くしてしまえば、本当に必要なものだけが残るので、時間の使い方が効率良くなると言っていました。
確かに、我が家も子育てに時間を取られてしまいましたが、その分、テレビをだらだら見ることは無くなり、録画してからしか見ないようになりました。
本当に必要なことにだけ時間を使うので、生活の効率が良くなったような気がしました。
◆子育ては多少雑に
子育ては神経質になる必要はなく、多少雑にするくらいが調度良いと言っています。確かにそのほうが子どもものびのびと育ちそうですし、家庭にもストレスがなさそうですね。
◆奥さんへの愛情を大切に
育児をがんばるお父さんって結構家庭を大切にして、奥さんを大切にしている人が多いきがしますが、著者も奥さんのことを大切にしている人でした。
夫婦の愛情が少ないと、その愛情が子どもに過剰に向けられて、強烈に教育ママになってしまったりして、子どもを苦しめるのではないかと書いてありましたが、確かにそれはありそうです。
子育てに大切なことの1つは、家庭内の良い環境だと思いますし、それには夫婦仲が良いことが秘訣なんだと思います。
◆まとめ
鈴木光司さんの家庭の子育てを疑似体験できるような本で、鈴木家の楽しい雰囲気が伝わってきた本でした。
ただ、子育てに悩んでいるパパなどには良い本だとは思いますが、そこまで子育てに使えるテクニックなどの情報はなく、心構えや考え方などが参考になる本でした。
著者は他にも育児本をかいているので、別の本も読んでみたいと思いました。