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【おすすめ育児本】「英語できるもん おうちで楽しくバイリンガル」山本美芽

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 子どもの教育を考える上で、誰もが興味があると思うのが「英語教育」。ぼくは、オーストラリアに半年くらいいたので、日常会話くらいの英語なら当時はできて、外国人の友達もいます。

 その経験と、価値観や考え方の違う外国の人と話すという面白さを子どもにも体験してもらいたいと思い、子どもに英語を教える良い方法がないかと思い、見つけたのが「英語できるもん おうちで楽しくバイリンガル」という本でした。

 「家でバイリンガルに成れるのか!!」と思って手にとった本です。

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・「英語できるもん おうちで楽しくバイリンガル」とは?

 この本の著者「山本美芽(みめ)」さんは、音楽・ノンフィクションライターで、東京学芸大学大学院で音楽教育を専攻し、中学校の教師、養護学校の教師からライターに転身し、今は音楽と教育をテーマに執筆活動をしている方です。

この本は、著者が英語がまったく話せない状態で、夫の転勤を機に、3歳2ヶ月の子どもを連れてアメリカに行くことになり、そこで試行錯誤しながら娘と一緒に英語を学んでいった実体験の本です。

 ぼくは、この本を手にとったときに勝手に「日本で、家にいてバイリンガルになれるのか!」と思ったのですが、実際には子どもはアメリカの現地の保育園に通っていますので、日本にいながらというわけではないです。

 基本的には、著者がアメリカで3歳の子どもに英語に慣れさせ、保育園に行かせることの大変さについて書かれていて、その苦労がわかりました。

 

・子どもだからと言って簡単に覚えられない

 なんとなく子どもは適応能力がすごいから、最初は泣いていても、すぐに英語が話せるようになって、現地の子どもに溶け込んで遊ぶのだろうと思っていましたが、この本を読んで、転勤で海外に行く人の苦労がわかりました。

 やっぱり子どもでも大人でも、周りが英語のネイティブの人たちで、みんながものすごいスピードの英語を話していたら怖いでしょう。ぼくも、オーストラリアのバス旅行でアジア人が1人だけだったときは自分から話しかけることができませんでした。

 子どもも怖いので、まずは英語に慣れさせることが必要だとわかりました。

 

・英語に慣れさせる

 英語に慣れさせるために著者がしたことは、まずは身の回りのもの、例えば、「はさみ」「クレヨン」などに英語ではなんという名前かを書いた紙を貼り付けて、英語に慣れさせることをしたそうです。

 

・自分も英語を使う

 子どもに英語を話させようとしても、親が話そうとしないと子どもも慣れてくれないみたいなので、親が率先して簡単な英語から話しかけ(たとえばthank youとか)、英語を話すということに慣れさせようとしました。

 

・アルファベットを覚える

 ABCの歌を歌ったり、家の中にあるアルファベット(Orange juceのOなど)を探したり、アルファベットの形のぬりえをしたり、現地の子どもがアルファベットを覚える方法で、アルファベットを覚えていました。

 アメリカの子供用イラスト英英辞典Children’s Picture Dictionaryという辞書はイラストでわかりやすく英語が覚えられるのでおすすめだそうです。

 

・聞く、話す、読む、書く

 日本語を子どもが覚える順番もよく考えると「聞く」「話す」「読む」「書く」の順番です。子どもに英語を教えるにもその順番が良いので、一番簡単で安上がりなのが、親が簡単なフレーズで子どもに対して英語で話しかけることです。もし、海外にいて子どもが日中はネイティブの英語に触れる機会がたくさんあるのであれば、自分の発音が悪いということはまずは気にせずに、どんどん英語で話しかけると良いそうです。

 親も子どもも勉強になるのが、絵本の音読で、CD付きであれば、正確な発音も勉強できます。

 この本は2009年の本ですが、今ならユーチューブで英語の良い動画が探せそうですね。

 

・英語は時間がかかる

 著者が駐在員として突然アメリカに住み始めた日本人に聞いてみたところ、日本人向けにゆっくり話してくれる場合は別として、ネイティブが普通に話す英語は、3ヶ月くらいで断片的に聞き取れるようになり、半年から1年ぐらいでおおまかな意味がわかるようになり、1年程度では、文章のすべてを完璧に聞き取るまでに至らないケースが大半だそうです。

 移民が多い幼稚園の先生に聞くと、外国から来た子どもは一年目はほとんど英語が話せないが、2年目になると話し始めるようになるそうです。

 海外に行って英語漬けの生活をしてもこれくらい時間がかかるので、日本にいて英語を話せるようにするには、かなり長い期間継続して英語を習わせる必要がありそうです。

 

・子どもに英語を習わせるのは本当に良いことか?

 2か国語、3ヶ国語を聞いて育つ子どもの中には、両方の言葉が混乱してしまい、3歳近くまで言葉が出てこないケースも時々見られるそうです。また、日本語も英語も母国語並に習得しようとするには、とてつもない労力が必要であり、子どもの遊ぶ時間がなくなるという弊害もあります。

 これを読んで、そこまでして子どもに英語を習わせるのはどうかと考えました。子どものうちには、もっと他に大切なことがあるんじゃないかと。

 本の中に、日本人の奥さんとアメリカ人の旦那さんの子どもがずっと日本語と英語の勉強を続けていて大変だったけど、どちらかを日常会話レベルであきらめたことによって、子どものストレスがなくなって元気になったという話がありました。

 もちろん、子ども自身が英語に興味を持って習いたいと思えば習わせれば良いし、遊びの延長のような感じで、楽しく学ばれば良いと思いましたが、大変ならばいっそ英語なんて習わなくても、自分で興味を持つような年齢になってからでも良いのではないかと思います。

 発音は悪くなるかもしれないですけど、海外に行けば片言の日本人より、発音や文法がむちゃくちゃな中国人とかがバンバン英語でコミュニケーションをとったりしています。この本を読んで、言葉なんて完璧ではなくても、あくまでコミュニケーションの手段なんだから、意思疎通ができれば良いのではないかと思います。

 英語学習にばかり頭が行ってしまいますが、日本語も奥が深く、自分自身完璧に日本語を理解しているのかと言われれば、漢字を忘れてしまうことも多々あり、こうして文章を書いていますが、文法が完璧かと言われれば、どうかと思います。

 子どもの英語学習のために読んだ本でしたが、最終的には英語も大切だけど、日本語も大切だと気が付きました。実際、英語が必須だと言われているけど、国内で働いている大半の人は中学、高校と英語を勉強しても、社会に出てから英語を使って仕事をしていない人ばかりだと思います。

 英語が多少話せても、今は就職に多少有利になるくらいです。就職のことを考えるならいっそのこと、アラビア語とか、ポルトガル語とか、あまり人が習っていない言葉の方が、枠は狭くなるかもしれないですが、強力な武器になるでしょう。

 というわけで、自分自身の中の子どもに対する英語熱が少し下がりました。

 なんでも押し付けはいけないですね。

 まずは、英語の楽しさを教えて、本人が興味を持てばバックアップしていくようにしていこうと思います。

 

・転勤の方にはおすすめ

 なんだか変な方向に話がいってしまいましたが、この本は英語圏に急遽子どもを連れて転勤しなければ行けなくなったという方にはおすすめです。

親自身の英語への苦労と、子どもへの英語の苦労がとても詳細に書かれていて、ノープランで準備無しで行くことの大変さがわかります。

 急遽転勤が決まった方には、まず読んでおいてほしい本です。

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