最近、子どもを笑わせることに興味があるのですが、声を出して笑わせるのって意外と難しいです。
そんなことを思って色々と本を見ていたらヒントがもらえそうな本を見つけました。「うちの子、言葉が遅いかな?」という本で、言葉遅れの心配がある親に向けた本なのですが、その中に子どもを笑わせることは、子どもの情緒を育てるのに良い方法だと書かれていたので、気になって全部読んでみました。
◆著者の「金子保」とは?
著者の金子保さんは、1936年生まれで埼玉県出身です。埼玉大学教育学部卒業後、埼玉大学助手、大宮市立小学校教諭、埼玉県立教育研究所、埼玉県立北教育センター(所員、指導主事、指導相談部長)、国際学院埼玉短期大学教授、同大学付属教育相談センター署長を経て、現在、NPO法人教育研究所所員、さいたま市教育相談センターの所長をしている方です。
子どもの教育についての著書を他にも出版していてこの本の他にも、
・2歳で言葉がない子・増えない子「様子を見る」のは危険です
・発達障害を予防する子どもの育て方―日本の伝統的な育児が発達障害を防ぐ
などの著書、共同著書があります。
◆「うちの子、言葉が遅いかな?」の概要
「子どもをどうやって笑わせたら良いか」という別の目的で読んでみた本ですが、子どもが笑うということはかなり子どもの心の成長にとって良いらしく、かなり勉強になりました。
発達障害やただの言葉のつまづきに対してわかりやすく書かれていて、両者の違いや言葉のつまづきにならないような親子の関わり方など、大変参考になる内容です。
後半には、心を育てるための子どもとの遊び方も幾つか掲載されているので、子どもとの接し方が分からないという方におすすめです。
◆発達障害を治すには2歳頃まで
発達障害は脳の障害であり、治らないということが言われていますが、実際には発達障害と言われる子どもでも2歳くらいまでに「全人格発達方法」という治療をすることで治る場合があるそうです。
2歳を過ぎると治すことが難しくなるため、言葉の遅れが目立ったりするような場合には、早めに行動をとることを勧めていました。
◆「全人格発達方法」とは?
「全人格発達方法」と書かれていたので、何やらものすごく大掛かりな治療方法かと思ったら、やることは単純に「笑わせること」でした。情緒は笑うことで発達し、子どもと一緒に遊んで、子どもの笑顔を引き出すことが、「話す」ことにつながるそうです。
子どもの笑顔ってすごく無邪気で、見ていて癒やされますよね。うちは、その笑顔が見たくていろんなことをして子どもを笑わそうと思っているのですが、それが自然に子どもの心の発達につながっていたのだと知って驚きました。
◆テレビを消して多くの人と会うことが大切
本を読んで知ったわけではなかったのですが、我が家で心がけている「テレビを消す」「多くの人と会う」ことは子どもの心の発達に良いようです。「テレビを消したら赤ちゃんがしゃべった!笑った!」という本があるくらい、乳幼児に長時間テレビを見せることは良くないそうで、テレビを見せるのは、テレビの内容が理解できて、子どもとの会話ができるようになった頃が良いそうです。
テレビに時間を奪われるのが嫌だったので、結婚してから二人のルールで「基本的にテレビは録画したものだけを観る」と決めました。こうすれば、テレビの放映時間に振り回されないですし、1つの番組が終わって次の番組と、だらだら観ることは無くなりましたし、子どもが起きているときは一緒に遊んで、寝てから録画したテレビを観るようになりました。
多くの人と会うのは、無意識だったのですが、そのほうが子どもにとって良い刺激になると思っていたらやっぱりそうでした。
やっぱり一日中お母さんとだけ一緒にいる子どもよりも、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃんともいる時間が長かったり、毎日出かけていろんな人に会ったりしたほうが子どもには良いそうです。
◆まとめ
知らずに実践していることが、実はかなり子どもにとって良いことなのだとわかりました。よく笑って愛想が良いって言われる理由はそこにあるかもしれません。
しかし、この本を読むとぜんぜん反応がない子どもや、3歳になってもほとんど喋らない子どもの話が出てきました。子どもって放っておいても普通に育つと思っていたのですが、やっぱり育て方って大事なんですね。
肝心の子どもの笑わせ方については、今の月齢でできる笑わせ方はほとんど無意識にやっていたので、あまり参考になりませんでした、、、