子どもが生まれたら、やっぱり我が家も他の家庭と同じように寝かしつけに苦労しました。寝る時間になっても、まったく寝てくれず3時間抱っこして歩き続けたこともりました。(しかも、その際中はほとんど泣きっぱなし)
その後、月齢が進んできたからなのか、寝かしつけの本を読んで勉強した(0歳からのネンネトレーニング 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド)からなのか、次第に寝かしつけが楽になってきました。
しかし、最近また夜中に何度か起きるようになってきたので、改めて寝かしつけの本でも読んでみようと思って、「わが子がぐっすり眠れる魔法のスイッチ」を手にとってみました。
◆「わが子がぐっすり眠れる魔法のスイッチ」とは?
今回読んだ本は、
で、後から知ったのですが、実はこの本は続編で、最初の本は、
でした。DVDもあるそうです。
続編だからと言っても、最初の本を読んでいないと内容についていけないというわけではなく、主に寝かしつけのことについて書かれている本で、この本だけを読んでも十分に理解できる内容です。
大まかな内容としては、第1章で眠りの基礎に関する話があり、その後は0〜3ヶ月、3ヶ月〜12ヶ月、1〜5歳に分けての寝かしつけの方法、おまけとしてそれぞれの章の後に、良くある質問についての回答が書かれていて、今の自分の子どもの成長に合わせた寝かしつけ方法を見つけやすくなっています。
◆全体の感想
この本の作者「ハーヴェイ・カープ」は全米で有名な小児科および育児専門家らしく、あの歌手のマドンナもこの先生のファンのようです。 この本を読んでいて思ったのは、「欧米っぽい子育てだな〜」ということです。
読んでいて、なるべく子どもが親の手を離れて眠ってくれるように、効率的に子どもを寝かすことを一番に考えられている気がしました。寝かしつけの方法として、子どもに悪影響がない方法として、おしゃぶりやおくるみ、子宮内の音に近い音(ホワイトノイズ)を流すなどを提案していましたが、なんとなく受け入れ難い方法でした。
悪いとは思いませんが、大切なことの一番が「親を楽にする寝かしつけ」で2番が「子どもが安心する」というような順番なような感じがしました。個人主義の欧米だから、やっぱりそういう考えなのでしょうか?
ただ、働くお母さんたちには子どもが手離れしてくれるため、とても助かるやり方だと思いますので、そういう見方ではよい方法かもしれません。
(0歳からのネンネトレーニング 赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド)は、日本人の著者で日本人的な感じの子育てな感じがしました。1番は「子どもの安心」、2番が「母親が楽になる」という考えも自己犠牲的で、日本人っぽい気がしますが、個人的にはこちらの方が我が家にはあった寝かしつけを提唱してくれていました。
◆赤ちゃんが泣き止む5つのスイッチ
赤ちゃんが泣き止む5つのスイッチとして、以下のことを提案していました。
1.おくるみ
2.横向き、うつぶせ
3.ホワイトノイズ
4.ゆらゆら
5.おしゃぶり
ただし、これは、生後0〜3ヶ月の子どもに対してであって、横向き、うつ伏せは寝かしつけるまでで、そのまま寝かしてはいけないと書いてありました。
ホワイトノイズは、子宮の中で赤ちゃんが聞いていた音を寝かしつけるときにCDなどで流しておくという方法です。以前、泣き止みアプリというもので全然泣き止まなかったのですが、この本を読むとそれは音量が足りないせいだとわかりました。ホワイトノイズは、シャワーの音くらいの結構大きめの音で流さないと、子どもも認識しにくいそうです。
おしゃぶりも勧めていましたが、なんとなく抵抗があります。指しゃぶりは出っ歯になると本書で指摘されていましたが、なんとなくおしゃぶりも同じなんじゃないかと思ってしまいました。
◆方法としては一理ある
本書では「乳幼児突然死症候群」のリスクを減らすことについて書かれていて、おくるみをして寝かすのも、寝返りのできない子が何かの拍子にうつ伏せになってしまうのを防ぐ効果があるそうです。
うちにもおひなまきというおくるみがありますが、最初にうまく巻けなくて、子どもが嫌がってから使ってませんでしたが、本書には最初は泣くかもしれないけど、だんだん慣れて落ち着いてくると書いてありました。
本書の寝かしつけ方法は、内容的に我が家の方針になんとなく合わなそうな気がしましたが、それでもそれは今うちの子がある程度上手に寝られているから、そんなことを言っていられるのかなとも思います。
もし、うちの子どもがぜんぜん寝てくれなくて、奥さんが寝不足で困っていたら、本書に書いてあることをとりあえず実践してみたと思います。
やっぱり子どもがしっかり寝てくれて、親に比較的余裕があるから、方法を選べるのかなと。
子どもにはその子にあった寝かしつけ方法があると思います。もし、別の本を読んで実践してダメだった場合は、とりあえずこの本のことを試してみるといいでしょう。
◆他の本との共通点
今まで、何冊か寝かしつけ関係の本を読んできましたが、今回の本で書かれていることとの共通点がありました。他の本にも書かれているということは、それだけ確実なことなのだと思うので、紹介します。
・毎日同じ寝かしつけの儀式をして、睡眠に入りやすくする。
・生活リズムはなるべく一定にして、赤ちゃんに次のことを予測させやすくして、安心させる。
・カフェインや糖分を取り過ぎない(母乳からも)
この3つは、とても大切なことなのだと思うので、寝かしつけのためには、必ず覚えておいた方が良いと思います。
◆良くある間違い
本書では、良くある間違いについて書かれていて、自分でも思っていたことと違ったことがいくつかありました。
・昼間寝かせない方が夜よく寝るーー☓
何度か、夜に寝て欲しいと思う時には、なるべく昼間の昼寝を減らすようにしていましたが、そういう時に限って夜起きてしまいます。本書を読むと、昼間の睡眠時間が足らないと、興奮してかえって寝付きが悪くなることもあるそうです。
・泣かせることは良いガス抜きになるーー☓
以前は泣きたい時には泣きたいだけ泣いたほうが疲れてよく寝るのかと思っていましたが、そうでは無いようです。しかも、泣くことは肺の機能強化にもならないようです。
赤ちゃんを泣きつかれるまで泣かせておくのは、クラクションが鳴り響いているのに、止めようとしないでバッテリーが切れるのを待つようなものだと書いてあり、納得しました。赤ちゃんが泣くのは助けが必要だからで、泣き止ませるにはニーズを叶えてあげることだということでした。
◆まとめ
新しい発見もあり、読んでみて得るものもたくさんありました。育児書は一冊に傾倒しないで「多読」をして、良いと思ったり自分たちの家にあうと思ったものだけを取り入れていこうと思っているので、勉強になりました。
他の寝かしつけの本を読んで納得できなかったり、あまり効果がないと思ったら、試してみると良いかもしれません。