赤ちゃんって本当に良く泣きますよね。「赤ちゃんは泣くのが仕事だから」と言われたことがありますが、まさにその通りで、何かあったらすぐに泣きます。
特に、夜寝る前の大泣きが激しいのですが、泣いているときに暇だったので、赤ちゃんが「泣く」ということについて考えてみたら、いつの間にか「泣いても仕方ないなぁ」と思えるようになって、少しだけ赤ちゃんの気持ちがわかった気がしました。
・赤ちゃんは動けない
寝グズで激しく泣いている赤ちゃんを見ながら思ったのですが、生まれたばかりの赤ちゃんって1人ではまったく何も出来ないんですね。当たり前のことですが、もし自分だったらと思うと違った視点で考えることが出来ました。
赤ちゃんの状態を大人で例えると、手足を縛られて身動きが取れない状態に、さらに視力0.01くらいに悪くするメガネをかけさせられて、口をガムテープで縛られたような状態だと思います。
まったく動けないですね。
ずっとそんな状態。
お腹が空いても、さみしくなっても、体調が悪くなっても、寒かったり暑かったりしても自分では動くことができないのだと思うと、そりゃ泣くしかないですよね。
お腹が空いても、周りに誰もいなかったりすれば、自分ではどうすることも出来ないので、そりゃ寂しくて、心細くて泣きたい気持ちもわかります。
・「お〜い」と呼ぶときも泣く
大人は背中がかゆくて、人にかいてもらいたいとき「お〜い」って呼べば来てもらえます。でも、赤ちゃんって「お〜い」って呼べないんですね。
相手に何かを伝えたい時は「泣く」しかないんです。
ちょっとさみしくて甘えたいとき、ちょっとおむつが気持ち悪いときなど、いつでも親に伝える手段は「泣く」しかないと思うと、いつでも泣いているというのは仕方ないことなんですね。
・赤ちゃんが泣くのは何かを伝えたいから
赤ちゃんは親に何か伝えたいから泣きます。でも、お腹を満たしてあげて、おむつを変えてあげて抱っこしても泣き止まない時には途方に暮れてしまいますが、それでも泣いているのは何か原因があると思うと、がんばってわかってあげたくなります。
寝グズの理由の1つで、「寝る環境が違う」ということがあるそうです。
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大人でも「枕が変わったら眠れない」「部屋が明るいと眠れない」という人がいますが、赤ちゃんも同様らしく、一度慣れてしまった寝かしつけ方法に慣れてしまうらしく、「今まで縦抱きだったのに、横抱きで寝かせようとする」や「今まで立ってゆらゆらしてくれたのに、座って動いてくれない」など、急に寝かしつけ方法が変わるとなかなかうまく眠りに入れなくて機嫌が悪くなるようです。
今まで一番泣いていたのは寝かしつけのときで、お腹を満たしおむつも変えたのに、泣き方が激しかったため、どうして泣いているかわからなかくて途方にくれていましたが、やっぱり泣くのには理由があったのですね。
そう考えると赤ちゃんは無駄に泣いているわけではなく、「伝えたいことがあるから泣く」ということに気が付き、気がついてあげられていなかったことを反省して、「ごめんね」と言ってあげました。
・「泣き止ませる」を目的にしない
伝えたいことがあるから泣くわけで、理由もなく泣いているのではないとわかると、今まで自分が早く寝たいという理由で、「泣き止ませる」ことを目的としていましたが、「赤ちゃんの欲求を叶える」ということが本来の目的であると気が付きました。
寝かしつけるために「泣き止ませる」のではなく、寝る前に安心させるために抱いてあげて、好きなだけ泣かせて寝かせてあげるという方法に変えたところ、10分くらいは思いっきり泣くのですが、こちらも慌てることなくただ抱いているだけで、そのうち安心して大泣きから一気に電池が切れたように、ふっと眠りについてくれるようになりました。
赤ちゃんの気持ちを考えることが、お互いに楽な育児になることだと気が付きました。
これに気がつくと、育児がより楽しいと思えるようになりました。