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【おすすめ育児本】「最強母乳外来」助産師 SOLANIN

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 母乳に関することは男の人は気にしなくて良いと思っていると思います。実際、僕もそうでした。

 母乳はママのやることだし、男が勉強しても仕方ないしって思っていたのですが、良く考えると母乳とは生まれたばかりの赤ちゃんの主食であり、唯一の食べ物、飲み物になるのでとても大切なものです。

 それに、母乳は赤ちゃんの成長に深い関わりがあるし、子どもが病気もなく育っていく上で大切なものであり、読んでいて母乳の大切さに気が付かされると共に、うちの奥さんが行っていた産院の真実もわかりました。

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・最強母乳外来とは?

 この本「最強母乳外来」は助産師であるSOLANINさんのブログ「最強母乳外来」をまとめて書籍化したものです。かなりの人気ブログらしく、母乳に関することや育児に関する役に立つ情報がたくさん掲載されていて本当に勉強になります。

こちらの本は、そのブログをきれいにまとめて編集したものです。本を買わなくてもブログからでも記事にアクセスできます。本を検討している方は、ブログを読んで、気に入ってから購入しても遅くはないのでしょうか。

 

・母乳はなぜいいのか?

 最近は、ドラッグストアやスーパーでもいろんな種類のミルクが売られていて、僕も最初は「母乳がでなければミルクでもいいんじゃないかな?」と思っていました。しかし、母乳は子どもの免疫を高めてくれるという効果があったり、子どもを安心させる力があったり、母乳の素晴らしい効果を学びました。

 母乳は赤ちゃんが必要とする栄養がすべて詰まっているので、なるべくなら母乳で育ててあげたいと思います。まあ、そのあたりはママ次第ですが、この本を読めばママも母乳育児の素晴らしさに気がついてくれると思います。

 母乳はミルク代の節約になり、経済的にも家計を助けてくれますし、授乳をすることで産後のママのダイエットの手助けもします。

 昼間働いているから母乳は無理と思っている人もいるかもしれませんが、そういう人は搾乳と言って予め母乳を絞っておき、日中与えるという方法もあります。

 冷蔵保存で24時間、冷凍保存では1ヶ月は大丈夫だそうです。ちゃんと消毒した哺乳瓶などに搾乳して、冷蔵庫に保管し、冷凍なら「母乳フリーザーパック」という保存用の入れ物が売られているので、そちらに入れて冷凍しておくと、小分けにできるので、与えるときに便利だそうです。

 保育園でも母乳を与えたい場合は、搾乳した母乳を保育園に持っていけば良いですし、平成14年度から認可保育園でも搾乳した冷凍母乳を断ってはいけないと厚生労働省からの通達が出されているようですので、保育園に通わせるから母乳は無理と諦めなくても良さそうです。

 

・母乳育児は産院選びから

 多分、ほとんどの男の人が「母乳って子どもが生まれてくれば勝手に出てくるし、適当に子どもに飲ませておけばいいんでしょ」と思っていると思います。ちなみに、ぼくはそう思っていました。

 しかし、実際にはきちんと母乳を出すためには、それなりにママは苦労していますし、マッサージや食事や飲み物など、ママはパパが思っている以上に気を使っています。しかも、産院でそういうことを教えてくれれば良いですが、教えてくれない産院もあり、そういう産院で子どもを産むと、母乳のことを詳しく知らないまま、子育てに放り出されてしまいます。

 

・こんな産院はダメだ!

 「最強母乳外来」には、著者が考えるこんな産院はダメだというリストが載っていました。

・母子同室、定時授乳である。

・夜は赤ちゃんを預かってくれる、「なんちゃって母子同室」である。

・母乳指導が全母親必修制で、ミルク屋さんが説明している。

・退院時のお土産に、ミルク屋さんからのプレゼントがどっさりもらえる。

・院内にミルク屋さん提供のキャラクターグッズがあふれている。

例)看護師のボールペンや診察室のカレンダー、授乳クッションやポットなどの備品。

・母親学級で使用するテキストに母乳育児に関する説明が少ない、母乳育児に関する講座がない。

・土日祝日や夜間の分娩が極端に少ない

・常勤の助産師がいない。

・母体搬送受け入れのMFICU(母体胎児集中治療室)やNICU(新生児集中治療室)併設施設ではないのに、帝王切開率がやたらと高い。帝王切開率の平均、病院で20%以上、産院12%以上。2005年医療施設調査より。

・バースプランを受け入れていないか、受け入れても母乳育児に関する項目がない。

 ちなみに、うちの奥さんが子どもを産んだ産院、ほとんど当てはまっています(笑

 その産院は、とてもきれいでご飯も豪華で美味しいらしく評判が良いです。写真を見せてもらいましたが、フランス料理のフルコースが出た日もあったし、出産当日はちゃんとした寿司が出てきていたし、お見舞いに行くと毎日ケーキがおやつに出てきていました。

 一見快適そうですが、この本を読んで「あれは、親にとって快適だけど、子どものことはあまり考えられていない」と気が付きました。

 出産直後にすぐに別室に隔離され、一晩会えなかったと言っていましたし、ミルクメーカーの人が行うミルク指導があったと言っていたし(強制)、ミルクメーカーからのおみやげもたくさんありましたし、帝王切開率も高いと言っていたし。母乳のことはほとんど教えてもらえなかったそうですし。

 始めての出産だったので、病院で言われたことはすべて正しいんだと思ってましたが、病院の方針によっても違うものだと気が付きました。


・母乳育児トンデモ指導の見極め方

 「小児科の先生の言うことは絶対に正しい!」と思っていましたが、そうでもないみたいです。やっぱり医者にもいろいろあるようで、トンデモない指導をする先生もいるようで、その見極め方が書かれていました。

・妊娠経過に異常がないのに、妊娠中からおっぱいのお手入れを厳禁している。

・赤ちゃんに異常がないのに、生後30分以内のおっぱいを認めない。

・母乳育児をスムーズに始めるには入院中からの「母子同室」「頻繁直母」「助産師による直母介助・指導」は必須なのに、「母子異室」「定時授乳」「哺乳量チェック」で問題ないと言い放つ。

・赤ちゃんを泣き止ませるのにおしゃぶりを推奨している。

・正常新生児なのに、「生後◯日目だから一回に◯◯mlは飲まなくてはいけない」と哺乳量にノルマがあり、不足分は哺乳瓶によるミルク補足がお約束。

・新生児搬送等で母子分離になったのに、おっぱいの分泌維持や搾乳の方法を教えてくれない。

・お餅を食べたらおっぱいが良く出ると真顔で話す。

・20分以上吸い続けたり、乳首を離すとすぐに起きて泣き出すのは、母乳不足の兆候と頭から決めつける。

・わずか生後1ヶ月半くらいの時期なのに、「もう泣いたらあげる時期ではない」「3時間以上授乳間隔を空けるようにあやして我慢させることが必要」と力説する。

・赤ちゃんの満腹中枢が未形成な生後3ヶ月くらいまでの時期、おっぱいの飲み終わりはスタミナ切れか眠い時だとは教えてくれない。たくさん飲めばぐっすり眠るとのたまう。

・明らかにちょっとしか飲んでいないのに、すぐに眠りこけてしまう場合であっても、「寝る子は育つから無闇に起こすな」と注意してくる。

・離乳食を開始するには、4時間以上授乳間隔をあけて、おなかを空かせないと始められないとおっしゃる。

・半年(10ヶ月や1年説の場合もある)以降のおっぱいは水みたいに薄くなり、栄養がないからあげる意味がないと早期断乳を仕向けてくる。

・10ヶ月(1歳の場合もある)健診の際に、「虫歯予防」「精神的に執着して大変」等の理由を挙げ、「そろそろ卒乳の準備をしましょうキャンペーン」を張ってくる。

・お母さんが服薬(抗菌剤や鎮痛薬や市販の風邪薬等)したら断乳を勧め、断乳を拒むと服薬を厳禁する。

・仕事復帰をするお母さんには、母乳育児を勧めない。もしくは早期の断乳を勧める。

・(番外)施設内の至る所にミルク屋さんグッズが溢れていて、業者の調乳指導を受けることが入院中のスケジュールに組み込まれ、受講をお断りできない。

これから、小児科にお世話になることも多いと思いますが、注意して話を聞いて、もし違和感を感じたら小児科を変えることも考えないといけないですね。

 

・まとめ

 この本を読んで、赤ちゃんをなるべく母乳で育てる大切や、実際に母乳で育てるテクニックなどがわかりましたし、信頼のできる医師の判断基準もわかりました。

 パパが読んでも面白い部分がたくさんありますし、ママが読めばいろんな悩みが解決する本だと思います。もし、ママが母乳で悩んでいたらこっそり買ってあげると喜ぶかも。

 「母乳のことは俺にはわかんないし、関係ない」と思っていると夫婦仲が悪くなるかも。育児中の奥さんはいろんな悩みを抱えているので、自分でも勉強して少しでも役に立とうと思って読んでみたら、以外と面白いことが書かれていました。ベッドに置いたらすぐに起きる赤ちゃんが熟睡しているかどうかの見分け方や、夜中に寝ない赤ちゃんを寝かせる方法や、フォローアップミルクはほとんど牛乳と成分が同じなど、知らなかったことが多く読んでいて面白いです。

 こちらとは別の「最強母乳外来 ママを助ける実践編」というものもあるので、合わせて読むとより理解が深まると思います。

時授乳である。

・夜は赤ちゃんを預かってくれる、「なんちゃって母子同室」である。・母乳指導が全母親必修制で、ミルク屋さんが説明している。・退院時のお土産に、ミルク屋さんからのプレゼントがどっさりもらえる。・院内にミルク屋さん提供のキャラクターグッズがあふれている。例)看護師のボールペンや診察室のカレンダー、授乳クッションやポットなどの備品。・母親学級で使用するテキストに母乳育児に関する説明が少ない、母乳育児に関する講座がない。・土日祝日や夜間の分娩が極端に少ない・常勤の助産師がいない。・母体搬送受け入れのMFICU(母体胎児集中治療室)やNICU(新生児集中治療室)併設施設ではないのに、帝王切開率がやたらと高い。帝王切開率の平均、病院で20%以上、産院12%以上。2005年医療施設調査より。・バースプランを受け入れていないか、受け入れても母乳育児に関する項目がない。

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