予防接種にはいろんな「勧奨接種」「任意接種」などの種類があり、さらに細かい種類があります。すべてを細かく知ることはないと思いますが、ざっと頭に入れておけば、病院で相談したりするときに楽になるでしょう。
・「勧奨接種」と「任意接種」とは?
予防接種は「勧奨(定期)摂取」と「任意接種」に分けられます。「勧奨摂取」は1994年10月の予防接種法の改正により、それまでは国民に接種義務があるとして行われていた「義務接種」が、国としてこの病気を防ぎたいから予防接種をぜひ受けてくださいというスタンスに変わって、勧奨接種と呼ばれるようになりました。
勧奨接種は、公費で負担されるので、定められた期間であれば公費で支払われるため無料になります。定期接種と呼ばれることもあります。
「任意接種」は勧奨接種以外の日本で受けられるすべての予防接種のことです。
・「集団接種」と「個別接種」とは?
勧奨接種には、対象児を集めて集団で接種するものと、自治体が指定する医療機関で個別に接種するものがあり、それらは自治体や予防接種の種類によって異なります。
集団接種の場合は、日時や会場が決められていて、実施日に受けられなかった場合は、次の集団接種の日に受けることになります。
個別接種は、接種可能期間内であれば、自治体が指定する医療機関で公費負担で受けることができ、普段良く行くかかりつけの医者にお願いできるので、安心です。
・予防接種の種類
勧奨接種には「DPT-OPV」「BCG」「MR」「日本脳炎」などのワクチンがあり、これらのワクチンでは「ジフテリア」「百日ぜき」「破傷風」「ポリオ」「結核」「麻疹」「風疹」「日本脳炎」などの病気が予防できます。
任意接種には「Hib」「肺炎球菌」「インフルエンザ」「水ぼうそう」「おたふくかぜ」「B型肝炎」「ロタウイルス」などのワクチンがあり、「インフルエンザ菌性髄膜炎」「肺炎球菌感染症」「インフルエンザ」「水ぼうそう」「おたふくかぜ」「B型肝炎」「ロタウイルス胃腸炎」などを予防できます。
これらは、日本小児科学会が推奨する予防接種スケジュールを参考にすると、接種スケジュールや内容などがわかりやすいです。