授乳の方法などを、出産後に教えてくれる産院もあるようですが、うちの奥さんが出産をした産院では、母乳に関することはほとんど教えてくれず、その代わりにミルクの調剤など、ミルクでの育て方ばかり教えてくれたそうです。しかも、わざわざミルクメーカー◯永の人が来て、ミルクの説明をする時間まであったとか。
そんな感じだったので、うちの奥さんは授乳の方法、授乳の間隔など、先日記事でレビューした「最強母乳外来」などの本で調べたりしていましたが、どうにも自分のしている方法に自信が持てずに悩んでいました。
そんなときに、ちょうど産院で同じ日に出産した友達が母乳外来に行ってきて、悩みが解決したということを聞いて、うちの奥さんも母乳外来に行くことになりました。
1.母乳外来とは?
母乳外来とは、「母乳が出にくい」「母乳がちゃんと出ているかわからない」「母乳を飲んでも子どもが泣く」など、母乳に関するトラブルについて相談に乗ってくれるところで、育児の悩みなどの相談にも乗ってくれます。
小児科と違って、助産師が相談に乗ってくれます。
産院に併設していたり、総合病院にある場合もあり、中にはそこで産んだ人しか見てくれないという場合もあるようですので、一度連絡してから行った方が良いと思います。
うちの近くは一件しかなく、田舎にはあまり無いと思うので、ネットで「◯◯市 母乳外来」などで調べてみると良いでしょう。
料金は、健康保険が聞かなかったようですが、うちの奥さんが行ったところは一回3,000円で、1時間半くらいマッサージをしてくれたり、問診で悩みをじっくり聞いてくれたようで、かなり満足して帰ってきました。子育てについていろいろと悩んでいる奥さんがいたら、薦めてみてはどうでしょう?
2.母乳外来へ
週に3日しか営業していないということで、電話で予約してから奥さんは子どもを連れて受診にいきました。母乳外来で最初に胸のチェックをしてもらったそうです。つまりがあるかどうかを調べてくれて、その後、マッサージをして母乳のつまりをとってもらいます。左右で15分ずつくらいのマッサージだったそうです。
マッサージしているうちに母乳が変化してきて、詰まっているところの母乳は、最初は冷たくて色も薄かったけど、だんだんと暖かくて白い母乳に変わっていったとびっくりしていました。マッサージを受けて使ってない乳腺を開いてもらったら、つまりがとれて重みがなくなったそうです。
3.子どものチェックと問診
子どものチェックもしてくれたそうです。体重を量ったり、湿疹などのチェックをしてくれたり。
おむつかぶれはしていないけど、おしりが赤くなっているので、おむつ交換のときにゴシゴシとおしりを拭いてはいけないと注意されたと言っていました。う〜ん、そういえばぼくもおむつ交換の時にゴシゴシ拭いていたと思うので、今後気をつけないといけないですね。赤ちゃんの皮膚はデリケートなので、優しく押し拭きしてあげると良いそうです。
顔の湿疹が気になっていたので、相談したら他の子に比べたら少ない方だと言われたそうで、安心しました。
3〜4ヶ月で湿疹はなくなるので、そこまで気にしなくても良いそうです。いつも沐浴のときにしている石鹸で顔を優しく洗顔して水で洗い流してあげるという方法は、良いと言われました。
酷くなると、かゆくなって服でこすったりするので、ケアはちゃんとしてあげることが大切だそうで、保湿が大事だと。
その後、1ヶ月健診のときからの体重とその時に量った体重を日割り計算して、体重の増加は問題ないので、毎日飲んでいる母乳、ミルクの量は問題無いと言われました。量をはかって与えるミルクと違って、母乳はどれだけ飲んでいるかが見えないので、心配なところもありましたが、問題無いと言われると安心しますね。
4.普段の授乳をさせてみる
そのあと、普段通りの授乳方法をして、指導してもらったそうです。
注意されたのは、抱き方が悪く、吸い方が浅いので子どもがうまく吸えていないこと。吸い方が浅いと開かない乳腺ができてしまったり、子どもが吸い疲れる割に量が飲めないそうです。
また、子どもが遊び吸いをしていて、まじめに吸っていないことも注意されたそうです。しかも、子どもが泣いたらすぐに授乳してるということもバレたようで、そのことも指摘されたそうです。子どもが泣くたびに授乳をするのも、ちゃんとまじめに飲んでいれば良いそうですが、遊んだりしてまじめに飲んでいないと意味がないそうで、それなら無理やり授乳間隔を開けて、「飲む時は真剣に飲む」ということを子どもに身に付けさせることが必要だと。いつでも授乳させると、いつでも飲めると思って遊んでしまうそうです。授乳間隔が短くても問題ないそうですが、ママが大変になるので、授乳間隔を伸ばして行くほうが良いそうです。
授乳間隔を伸ばすには、日中、泣いてもすぐに母乳をあげないで、腹ばいにさせたり、抱っこしてあやしたり、散歩に行って気を紛らわせたりすると良いそうです。
日中の授乳間隔があいてくると、だんだんと遊び吸いを辞めて、本気で飲んでくれるようになると。
勉強になりますね。
ちなみに、御飯時や夕方に泣くという相談をしたら、夕方泣くのは普通とのこと。
また、吸っているときに、くねくねしたり頭を振ったりしているのは、まだ吸っていない乳腺を探して、出てきていない母乳を探しているので、それは遊んでいるのと違うので、そのまま吸わせないといけないと。また、赤ちゃんは寝ているようで、ちゃんと吸っているので、自分から吸うのを辞めるまで吸わせ続けないといけない、勝手に時間を決めて辞めさせないように、と。なぜなら、母乳の80%は水分で出来ていて、母乳の吸い始めは水分が多く、吸っているうちに母乳の味や栄養分が変化し、赤ちゃんはその変化を楽しんでいるそうで、最後の方に出てくる栄養価の高い母乳を飲まないと満足度が低く、機嫌が悪くなるそうです。
確かに、授乳が終わったあとも結構ぐずります。勝手な想像で、満腹になったらゲップして寝るだろうと思っていましたが、ちゃんと最後まで母乳を飲ませていないから機嫌が悪かったのかもしれません。
夜ねる時の添い乳の方法は、子どもの体を横にして自分にくっつけ、腰の位置まで子どもを下ろして、枕は自分だけで子どもは枕なし、掛け布団は子どもの胸までで顔を埋めないように、ゲップはさせなくて良いそうです。
5.完全母乳も可能
最近は、昔より減らしましたが、それでも夜にミルクを20ml、40ml足してあげることもありました。しかし、その程度の量のミルクを飲ませても気休め程度で、飲ませていないのも一緒だそうです。
そして、今の状況なら完全に母乳だけでもいけるとのお墨付きをいただきました。
実際に母乳を与えてみて、最後に子どもの体重をもう一度量ってくれて、実際にどれくらい母乳を飲んだか測定してくれたようで、片方で遊び吸いの状態で52ml出ていたので、問題無いそうです。
その後は、言われたように母乳育児をしてみて、一週間後にちゃんと体重が増加しているか確認してくれるそうです。
6.感想
以上のことは、母乳外来に行ってきたうちの奥さんの話をまとめました。母乳外来に行って、今まで自己流でやっていたことを訂正してもらい、さらに正しかったところは確認できて、母乳育児に自信が持てたそうで、かなり満足して嬉しそうに帰ってきました。
1ヶ月健診のときの適当にしか答えてくれない小児科と違って、親身になってなんでもわかりやすく相談できるので良いと絶賛していました。
育児に関する疑問もいっぱい解決出来たし、一人ひとりにあった指導をしてくれるので、本など全体に向けて書かれたものより、的確なアドバイスをもらえたようで、子どものことがより理解できて、育児が楽しくなったと言っていました。
多少のお金はかかりますが、母乳のこと以外でも、育児に悩んでいる場合は受診してみると、解決策が見つかるかもしてません。